強欲の帝国

強欲の帝国: ウォール街に乗っ取られたアメリカ

UBS (ユニオン・バンク・オブ・スイスランド)のアメリカ人社員ブラッドリー・バーケンフェルドは、富裕なアメリカ人の脱税幇助を専門とする部門で働いていた。UBS は10年以上に渡り、上層部が許可した組織的な活動として、秘密口座を造ったりペーパー・カンパニーを経由したオフショアへの送金を手配したり、(例えば、外国で豪勢な休暇を過ごす時に使う)オフショア銀行発行のクレジットカードを提供したりしてきていた。出張でアメリカに来る UBS の社員は、ファイルを隠すために特別に暗号化されたパソコンを持参していた。カネの受け渡しは電信送金ではなく小切手を持参するという方法で行われていた。社員達は時にはダイアモンドなどの貴重品を密輸する事もあった。彼等は同じホテルに連泊しないように指示されており、UBS のレターヘッドを使ってクライアント(顧客)と連絡を取る事は固く禁じられていた。」

「ところが、ブラッドリー・バーケンフェルドが2007年に内部告発を行った。司法省と IRS (内国歳入庁)に、UBS はアメリカ人の脱税口座に「200億ドル」預かっており、年に推定2億ドルの利益をあげていると通報したのである。IRS は後に、これ等の口座に預けられているカネを合計180億ドルと推定した。この数字からすると、バーケンフェルドの利益の推定値は恐らく実際より低いだろう。」

「2008年の一連の上院公聴会は UBS の行動を広く知らしめた。同社の幹部達はテレビ中継される中で恥をさらしながら証言したが、脱税しているアメリカ人クライアントの名前を明かす事は拒否した。公聴会からほどなく、司法省は UBS と同社の数人の幹部を告訴した。UBS グローバル・ウェルス・マネジメントの CEO で、UBS 経営会議に名を連ねているラウール・ワイルもその一人だった。ワイルは告訴後も出頭しなかったため、逃亡者とみなされる事に成った。別の上級幹部は有罪を認めて5年間の執行猶予付きの判決を受けた。2009年、司法省と UBS は訴追延期の合意に至った。この合意によって UBS は、少なくとも一万件脱税について脱税者の身元特定に協力する事と、7億8000万ドルの罰金を払う事を義務付けられたが、刑事訴追は免れた。それからほどなく1万5000人近いアメリカ人が、未申告の海外資産を自発的に申告すれば罰金を軽減するという IRS の申し出に応じた。」

「バーケンフェルドは自発的に名乗り出て UBS の脱税のカラクリを暴露したのだが、彼は訴追され、現在獄中にいる。これまでの処、この件で刑務所に送られたのは彼だけだ。

テキサス選出の元上院議員で、共和党が上院の過半数を占めていた時代に上院銀行委員会委員長を務めていたフィル・グラムは、2002年に政界を引退した直後に UBS に入り、今では同行の副会長におさまっている。上院議員時代、グラムはマネー・ロンダリングや銀行の秘密主義を規制しようとする動きに猛烈に反対していた。
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UBSの内部告発の元行員に1億ドル超の報奨金 米政府

ニューヨーク(CNNMoney) スイス金融大手UBSが米国の富裕層の資産隠しを手助けする事業を幅広く展開していたとされる問題で、この事業について内部告発したUBSの元行員に、米政府が1億400万ドル(約80億円)の報奨金(口止め料)を授与することがわかった。元行員の弁護士が11日に明らかにした。報奨金の額としては米国史上最高だという。

内部告発したのはUBS元行員のブラッドリー・バーケンフェルド氏。UBSは7億8000万ドル(約600億円)の罰金支払いと米国の顧客数万人の口座情報提出を条件に、2009年に米政府と和解した。

弁護士によれば、これまでに米国の顧客3万5000人以上が海外に開設した口座を米国に移し、米政府は追徴課税や罰金など総額50億ドル以上を徴収したという。

米内国歳入庁(IRS)はバーケンフェルド氏に報奨金を授与したことを確認し、「内部告発者の情報は、脱税対策において重要な役割を果たす。報奨金は法の順守に力を入れる我々の姿勢を反映したものだ」とコメントした。

バーケンフェルド氏自身もUBSの脱税ビジネスにかかわったとして、09年に禁錮3年4カ月を言い渡されている。現在は釈放されて自宅からの外出禁止を命じられ、大統領の恩赦を求めているという。

同氏は11日にワシントンで記者会見した親族を通じ、「この日は来ないと思っていた」「私はスイスの銀行が何世紀もの間行ってきた不法行為を独力で変えさせた。だがそれを告発する勇気を持った唯一の人物として、大きな代償を払った」との談話を発表した。
http://www.cnn.co.jp/business/35021654.html

UBSの内部告発者バーケンフェルド元受刑者、仏で別件の証

スイス銀行最大手UBSグループの脱税ほう助を内部告発した同グループの元行員、ブラッドレー・バーケンフェルド元受刑者が同行の別の詐欺事件に関連してフランスで証言することを 米連邦地裁判事が許可した。元受刑者は刑務所で服役した後、1億400 万ドル(現在のレートで124億円)の報奨金(口止め料)を得た。

フロリダ州フォートローダーデール連邦地裁のウィリアム・ズロッチ判事は17日、バーケンフェルド元受刑者がフランスのギヨーム・デーフ判事の下で27日に証言するためパリに渡航することを認めた。デーフ判事はUBSが税金詐欺で得た利益の洗浄にかかわったかどうかの捜査を統括している。

バーケンフェルド元受刑者は2008年に脱税ほう助の共謀罪を認め、ズロッチ判事から3年4月の禁固刑を命じられた。米国生まれの元受刑者は数千人に上る米顧客の脱税をUBSがどのように手助けしたかを当局に証言。UBSは09年、訴追を逃れるため7億8000万ドルを支払うとともに、脱税ほう助を認めて数千のスイス口座のデータを提出した。

12年8月に仮釈放された後に元受刑者が内部告発で受け取った報奨金は米史上最高。元受刑者の保護観察期間は11月28日に終了する。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2015-02-18/–i6a5qsk5

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